【学習】リハビリテーションセラピストのための学習方略

セラピストがどのように学習するべきなのかについてtweetしました↓
新人セラピストは気になるところじゃないのかな!

現在、日本における理学療法士作業療法士言語聴覚士(以下、3士をセラピストとする)の資格者数はざっくり30万人程度(下図資料から推計)

最近このBLOGにアップした記事では、「雇用の未来」「スキルの未来」等に代表されるような、「未来」に向けて仕事とどのように向き合うべきかという話題提供してきた。とかく、セラピストは「ライセンスは取りっぱなし」という業界であり、まだまだ経験年数がものをいう業界なので、ここらで真剣に取り組まないと本当にオズボーン教授が言及する世界に落っこちてしまいそうで怖い!

この記事は、別に危機感を煽る目的で書くわけではありません。しかし、僕自身は少し焦っている感覚がある。それと言うのも、僕が現状でアナウンスできるのは、せめて年に120名程度…なかなか思想展開が追い付かない…だから、世の中のセラピストに向けたアナウンスをしていこうと思う!

と言うことで、前述の学習方略ですが、まずはセラピスト自身でできることは何かと考えたことをtweetした次第!

・学生時代の教科書
・学生時代のノート
・担当患者の観察
・担当疾患系の論文
・興味ある分野の書籍

・無料勉強会への参加
・有料セミナーの受講

セラピストそれぞれのレベルの違いは明らかにある!残念ながら、昨今の入学志願者の総数激減を考えると、20数年前の時代とは比較にならない。しかし、そんなことはどうでもいい。問題なのは、教員側!こちらの方が大いに問題を孕んでいると考えるのは僕だけか…だからこその「学習のススメ=どのように学習を継続するか」でもある。もちろん、レベルアップのために自己研鑽を積んでいく必要があるので、その取っ掛かりを示したものでもある。

・学生時代の教科書

ますは、学生時代の教科書を開いてみよう!特に、解剖学生理学運動学の教科書は学生時代から定期試験あるいは国家試験の学習でしか使用経験がないのではないかな…
改めて読み進めるとスゴイ発見があるはずです!

患者に必要な基礎的情報はこんなページに載っているじゃない!

的な発見が多々あること間違いなし!自宅の書棚に並んでいたら、ちょっと開いてみてください。そして、さらっと学生時代は難しいと諦めていた「章」を確認しよう…きっと、なんとなく理解できます。

・学生時代のノート

併せて開いてほしいのが、授業のノート!十数年、あるいは数年前の授業風景が蘇ればこっちのものだが、なかなかそうはいかないかも…きっと手元には試験前に慌ててコピーした知らない人の文字…残念ながらこれでは何も思い出せない。しかし、有り難いことにしっかりノートを取っていた人は、そこに書かれている板書内容を読み返そう。学生時代は理解できなかったことが、数年間の患者を通した「観察(意識経験)」から、その行間をなんとなく理解できるはず!
落書きなどがあると、ますます当時の記憶がよみがえりますよ!現在は、doodleと言って落書きの意味や意義は証明されています!

・担当疾患系の論文

ここまで来たら、次は論文!きっと、デスク周りのどこかにファイリングした「疾患系」の論文がでてくるはず!担当する患者が増えるたびに、論文ファイルも増えていったのではないかな!読み返してみようよ!今なら、ある程度理解できると思います。気づけば少しだけ古くなっていれば、知識のアップデートして明日からの臨床に役立てるために、新しい論文を検索しよう。英語論文に挑戦してみるのもいいと思いますよ!
ここでは、英語超苦手だなんて考えなくてもいいですよ!日本語論文でも、難しい、知らない漢字や熟語を飛ばして読んでも意味がわかりますよね!それくらいの心持ちでサラッと挑戦してみることをオススメします!

・興味ある分野の書籍

それらは、あなたの興味関心の分野であれば書籍を購入し、学習を深化させるのもオススメです!基礎から応用に関する知識をアップデートしたいですね。書籍は古いものを手にすることもオススメです。「温故知新」のことばの通り、故きを温ねて新しきを知ることに驚くはずです。実は、ここにも新しい発見がありますよ!もちろん、最新知見の情報を仕入れるための書籍も重要です。とにかく、興味関心を手掛かりに学習を進めていきましょう。楽しい世界が待っていますよ!特に、患者特有の世界観で書き込んである書籍なんかは、入門書としてオススメします!

・無料勉強会への参加

ここまでのインプットで知識もだんだんとついてきたら、是非アウトプットの機会を作りたいですね!周りを見渡してみてください。あなたの周りには実にたくさんの「無料の勉強会」が実施されているはずです。もちろん病院内でのスタッフ間の勉強会もありますが、これはルーティンでの参加ですが、できればいつもと違う人たちと交流できる外部の勉強会への参加をオススメします。他の病院に勤務している同級生に聞いたりすれば、すぐにたくさんの勉強会の存在を知ることができます。その中から、あなたの今に必要な、そしてあなたの興味関心が深い勉強会に参加しみましょう!きっと、新鮮な感覚で新しい学習が始まりますよ!しかし、残念ながら問題もあります。無料なので数回参加して行かなくなったり、参加してるだけになったり…これでは時間の無駄遣いになってしまいます。

・有料セミナーの受講

そこで登場するのが、ある意味「学習の最終兵器」とでも言うべき「有料セミナー受講」です。あなたの稼いだお金から数万円を自己投資し、学習の場へ集まります。ここには志を同じくするセラピストが集まってきます。人気講師のセミナーになると、全国から患者の回復を目指すために集まります。講師から基礎から応用までの知識を学ぶのはもちろんですが、そこで知り合う新しい仲間(同志)との未来が楽しみです。とても刺激的なことばが交わされ始め、いつしかお互いがなくてはならない存在になっていることに気づきます。切磋琢磨し続ければ、患者の笑顔が手に入ります!しかし、残念ながらここまで来ても問題があります。講師の話を聞くだけにとどまるセラピストの存在です。いわゆる、セミナーマニア!毎週末、何某かのセミナーに参加していますが、その実態は厳しく言えば「〇〇先生のセミナーに行った」という変な権威付け…こちらはお金の無駄遣いになっていて、学びが患者の治療訓練に還元されることはありません。
せっかく、あなたの大切なお金と時間を使って受講するわけですから、患者のために学習を深化させて、社会貢献できればいいですね!

今日は、リハビリテーションセラピストのための学習について、その方略をお話しさせてもらいました。あなたにとって有益な情報であれば嬉しいです。
今後は、項目ごとに具体的に書きますね!乞うご期待!
最後まで読んでいただき、どうも有り難うございました。

投稿者: コージーニ先生

リハビリテーションセラピストです。現在までに約15万人の患者、その家族及び学生と保護者とかかわりを持ってきました。その経験から患者とその家族&子どもたちと学生たちとの人生に寄り添って感じたこと、学んだことの中から「過去の僕」に知っておいてほしいコト&「未来のみんな」に伝えたいことを呟きます。 著作や詳しい活動履歴はこちら→ https://kojini'sblog.com/about

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