昨日朝一で『イシューからはじめよ』をlooking back☆彡
前日のBLOGと併せて、イシューを考えることができるようになった、さて、それから先はどうするのという人に向けて何か書かなくちゃと考えて書いたのが以下のtweetなんだ!
『イシューからはじめよ』では、生産性を高めて仕事に取り組む術を伝授してくれている。そして、生産的になるために最重要なことは、解く前に「良いイシュー」を見極めることだとしていることはBLOGでも書きました。
と同時に、安宅氏は「これだけではバリューのある仕事は生まれない」とも指摘しています。そのために必要なのが、「解の質を高めること」だと。
そして、「解の質を高める」ための2つの作業の提案をしています。
1.ストーリーラインづくり
2.絵コンテづくり
今日は、「イシューを考えることができるようになった人」がこの後に行うべき、2つの作業について紹介しています。
1.ストーリーラインとはなにか
まず、「ストーリーラインづくり」についてです。
「イシューからはじめよ」の中でストーリーラインとは、以下のことを指しています。
仮説を最終的な解になるように並べ替える作業
わからないような…わかったような…具体的には、どういうことなんでしょうか?
読み進めていくとストーリーラインづくりの「工程(process、work schedule)」について言及してありました。
ストーリーラインづくりには2つの工程があるとされています。
1)イシューの分解
2)1)で分解したイシューとその仮説が、もとのイシューの解になるように組み
立てる
まずは「1)イシューの分解」の具体例から見ていきます。
1)イシューの分解とはなにか
大抵のイシューは大きすぎる問いかけなので、解を出しにくいものです。あなたが仕事で悩んでいるのは、「大きすぎる問題」に対応できないことが原因ではありませんか?
これに対する回答を安宅氏はしてくれています。大きなイシューにいきなり仮説を出すよりも、イシューを分解して小さく、答えやすくし、よいイシューに近づけた上で、一つ一つに仮説を作っていくやり方になります。
・イシューを分解
・小さなイシューにする(これが大事!サブイシュー)
・答えやすくなる
・良いイシューに近づく
・そのひとつひとつに仮説を作る
イシュー:A社の売上をアップするにはどうしたらいいのか →
サブイシュー:A社売上が低迷している原因は、商材より集客にあるのでは? 売上は低迷しているが、シェアはむしろ拡大しているのではないか?
例えば、僕の仕事で抱えている問題で考えてみました。以下のような感じです↓
イシュー:入学志願者を増やすにはどうしたらいいのか?
サブイシュー:
①入学志願者が減少している原因は、高校生数の減少にあるのではないか?
②入学志願者は減少しているが、定員は確保できているので、志願者はある程度いるのではないか?
③他のライバル校にも入学者がいるので、〇〇を志願する高校生はまだまだいるのではないか?
④他のライバル校への入学があることから、入学者募集に問題があるのではないか?
⑤入学者募集のなかでも、その内容(例えば、特待生制度等)に考えるべき問題があるのではないか?
今、少し…3分くらいかな…考えただけでも、これだけの「小さなイシュー(サブイシュー)」が出てきましたよ。やはり、この思考はスゴイなって実感☆彡
2.イシューを組み立てるとはなにか
こうして分解していき、答えを出しやすくしたサブイシューのそれぞれに対して仮説を設定し、それらを一番おおもとの「イシュー」に答える形に、ストーリーとして配置していく作業がストーリーラインとされています。
ポイントは、このストーリーラインは、サブイシューに答えが出るたびに更新していくということです。
前述の以下の問題では、
イシュー:A社の売上をアップするにはどうしたらいいのか →
サブイシュー:A社の売上が低迷している原因は、商材よりも集客にあるのではないか売上は低迷しているが、シェアはむしろ拡大しているのではないか
- ブランドAが売れない原因はBでなくC
- ブランドAのシェアは拡大しているのではないか
- 市場ニーズはDではなくEになっているのではないか
- 自社の強みが生きるのはFではなくむしろGなのではないか
といったサブイシューの例をストーリーラインに組み立てていくとすると、
売上Aが売れない原因はAではありません。狙うべき市場は、時代背景が〜で、市場ニーズが〜に分類できるなか、自社の強みが生きるのはGなのでEを狙うべきです。
のような感じになるそうです。
しかし、仮説のひとつ「ブランドAのシェアは拡大しているのではないか」とかが覆えるかもしれないので、ストーリーラインを修正していく必要があるということですね。
僕の仕事で抱えている問題で考えてみました。以下のような感じです↓
イシュー:入学志願者を増やすにはどうしたらいいのか?
サブイシュー:
①A校の入学志願者減少の原因は、高校生数の減少にあるのではないか?
②A校の入学志願者は減少しているが、定員は確保できているので、志願者はある程度いるのではないか?
③ライバルB校にも入学者がいるので、志願する高校生はまだまだいるのではないか?④ライバルB校やC校への入学があることを考えると、入学者募集に問題があるのではないか?
⑤入学者募集のなかでも、その内容(例えば、特待生制度等)に考えるべき問題があるのではないか?
これを『イシューからはじめよ』から考えてみると、以下のようになりますかね!
- A校の志願者減少の原因はBでなくC
- A校の志願者は減少しているが、志願者はいるのではないか
- 専門学校進学市場ニーズはDではなくEになっているのではないか
- A校の強みが生きるのはFではなくむしろGなのではないか
2.絵コンテをつくり分析を開始する
映画やアニメ製作の現場では、絵コンテを使用し、ストーリーや登場人物像などのイメージを膨らませている。実は僕も授業の構成を絵コンテでやっています。今回の『イシューからはじめよ』での絵コンテとは、自分の立てたイシューとその仮説の証明として、最終的なプレゼン資料に載せるようなグラフや図表のデザインを指します。
実はここにこそ、僕は「イシュー」を最大限に利用する価値があると考えているんだよね。特に、安宅氏は世界のマッキンゼー仕込みでプレゼンも習得されているので必見ですよ!
このことからも、これを具体化して、「この数値はしっかり目標定めて、獲得しなければいけない」というのが見えて(確認して)から、分析に入ることを提案しています。
ここで取り上げた「マッキンゼーのプレゼン」、いわゆる「1チャート1メッセージ」(下図参照)については、今後このBLOGでも取り上げることにしています。
乞うご期待☆彡
以上、安宅和人氏の著書『イシューからはじめよ』(英治出版)の内容から部分を抜き出しいて簡単に解説しました。
ある専門家はこの本の内容を以下のように言及しています。
“全体像から逆算しつづけるアクションを繰り返して、解を磨いていく方法論”
✖✖な僕でも、なんとなく言い当ててるなぁと思えます。
この本をどのように活用したいか?と自問してみました。
是非、学生時代の自分に紹介したいかな…何と大切な時間を無駄な時間に費やしていたんだろうと反省しています。この本に出会っていたら“どんな男”になっていたかなと創造までしてみました…結論、やっぱり僕は僕何だと思います。しかし、相当“できる男”になっていたことは間違いないでしょう。しかし、現在出会ってからの僕を考えると、加速度的にできるは言い過ぎとしても、ちょっとだけ“違う男”になったんじゃないかと自負しています(笑)
今日も最後まで読んでいただき、どうも有り難うございました。
あなたにとって有益な情報であったのなら、ますます嬉しいです。
それでは、また!Ciao☆彡