【思考法】イシューを見極める3つの条件

「イシュ―」にお熱な僕は(笑)、以下のような内容をtweetしました。

とにかく今週は「イシュ―祭り」みたいな感じで、どこでも「イシュ―」を展開中!
と言うことで、今日のタイトルは『イシュ―を見極める3つの条件』です。

①どんなイシュ―が良いイシュ―であるかは、見極めのより得意な人に相談しよう!
②テ―マや関心で終わらせず、「仮説を徹底して言葉にすること」にこだわろう!
③なんちゃってイシュ―ではない良いイシュ―とは何かを知ろう(理解しよう)!

①については、本の中でも何度も言われているように、その道の先達に遠慮せずに尋ねる、そのフットワ―クの軽さが重要だとしています。

②では、境界条件明確化していないテ―マはイシュ―ではないとしています。

③では、なんちゃってイシュ―と良いイシュ―の違いを以下のように再度3つに分割(細分化)しています。

・本質的な選択肢であること
・深い選択肢があること
・(その上で)ある一定期間を経て答えを出せる問いであること

ここからは、上記した①~③のそれぞれの項目について、具体例とともにどのような手順で進めるべきかをまとめます。

まずは、イシュ―の良し悪しの判断、「良いイシュ―」の見分け方をするためのチェックについては、③を主体に考えてみよう

①どんなイシュ―が良いイシュ―であるかは、見極めのより得意な人に相談しよう!
②テ―マや関心で終わらせず、「仮説を徹底して言葉にすること」にこだわろう!
③なんちゃってイシュ―ではない良いイシュ―とは何かを見極める(理解しよう)!

安宅氏による「イシュ―の良し悪しを見極める3つの条件」の提案↓

[条件1](単なる設問ではなく)本質的な選択肢であること(本質的)
[条件2] 深い選択肢(仮説)があること(選択肢あるいは仮説)
[条件3] ある一定期間を経て答えを出せる問いであること(答えを出せる問い)

[条件1](単なる設問ではなく)本質的な選択肢であること

「イシュ―からはじめよ」においては、本質的なイシュ―どうかは、その後の展開にどれくらいの影響を与えるかで判断できるとしています。以下、引用します。

例1>
悪いイシュ―:ブランドAの売上が低迷しているのはどうしてなのか?

良いイシュ―:ブランドAの売上が低迷しているのは、購入者が減っているからか、それとも購入単価が下がっているからか?この2つを「比較」すると何がわかりますか?

これは僕の意見だけど、比較することで、物事の「類似」と「差異」がわかります。
類似は、低迷しているのはどうしてか?と考えていることになります。
差異は、悪いイシュ―は大きく全体として捉えているが、良いイシュ―はそれ自体に答えがあることだと捉えてください。

このように、良いイシュ―では、イシュ―自身に答えが出る(包含している)ことによって、具体的な次のステップが見えてきます。このように、その後の行動に大きく影響する分岐点となることが、良いイシュ―の前提になります。

例2>
悪いイシュ―:今のブランドで戦い続けるか、ブランドをリニュ―アルするか?

良いイシュ―:そもそも、なぜ今のブランドは低迷しているのか?市場が縮小しているのか、競合に負けているのか?

こちらは、一見、悪いイシュ―も良いイシュ―のように見えますが、前提となるイシュ―(良いイシュ―)「そもそも、なぜ今のブランドは低迷しているのか?」が欠けており、本当にそこから答えを出すべきではない地点をイシュ―に設定してしまっています。

[条件2] 深い選択肢(仮説)があること

よいイシュ―のもう一つの観点として、次の2点が挙げられています。

・問への答えがYESであれば、常識を否定できるようなイシュ―
・検討の対象を新しい構造で説明できるか?新しいル―ルや、共通性、新しい観点を与えてくれるグル―ピングが発見できるか?

例えば、最近のビジネス情勢から例を挙げると、こんな感じなのではないでしょうか。

✅ Airbnb

・旅行客は、ホテルよりも現地の見知らぬ人の家に泊めてもらいたいのではないか?
宿泊業を営まない人であも、自分の家に旅行客を泊めてお金を稼ぎたいのではない か?
見知らぬ人を家に泊めることに抵抗感を持つ人は、減っているのではないか?

✅ Uber

・レビュ―のないプロのタクシ―ドライバ―の運転より、レビュ―のある一般の人の車の運転のほうが、実は安心できるのではないか?
・安くなるならば、遠回りしても良いと考えるタクシ―ユ―ザ―は多いのではないか?
・一人で乗るタクシ―よりも、見知らぬ人と相乗りするほうが、コミュニケ―ションが生まれるので体験したくなるのではないか?

✅ 政治

常識や直感に反する仮説としては、以下のようなイシューが考えつきます。

・結婚制度を廃止することで、むしろ子どもを生みたい人は増えるのではないか?
・消費税を廃止することで、消費が活発になり、むしろ政府の歳入は増えるのではないか?
・死刑を廃止することで、むしろ犯罪は減るのではないか?
・非正規雇用の増加が問題になっているが、正規雇用よりも、あえて非正規雇用を選択する人が増えているのではないか?
・未婚率が上がっているが、それは経済的要因によるもので、現代の20代は過去よりも結婚願望が強いのではないか?

[条件3](その上で)ある一定期間を経て答えを出せる問いであること

イシューの良し悪しを見極める最後のチェックポイントとしては、意外にも「答えが出せるか」が挙げられていました。

「そんなの当たり前じゃないか」と思ってしまいそうでしたが、「現在自分の持っているツール・時間的な制約の中で、確実に解けるものに絞る」と言い換えると、しょっちゅう忘れてしまっている観点だなぁとも感じます。

悪いイシューの例:望遠鏡が発明される以前に、宇宙の成り立ちについて研究するといった、自分が生きている間の科学の進歩では、とうてい解明できないような事象の解明。

良いイシューの例:現代科学の与えてくれる道具の中で解けそうな事象の解明。


今日も最後まで読んでいただき、どうも有り難うございました。
あなたにとって有益な情報であれば、ますます嬉しいです。

✅ 僕らの業界=リハビリテーション業界の常識や直感に反する仮説については、今後いろいろ思考して発信してみようと思います。どうぞよろしくお願いします。
それでは、まt!Ciao☆彡


投稿者: コージーニ先生

リハビリテーションセラピストです。現在までに約15万人の患者、その家族及び学生と保護者とかかわりを持ってきました。その経験から患者とその家族&子どもたちと学生たちとの人生に寄り添って感じたこと、学んだことの中から「過去の僕」に知っておいてほしいコト&「未来のみんな」に伝えたいことを呟きます。 著作や詳しい活動履歴はこちら→ https://kojini'sblog.com/about

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