先日、「ポモドーロ・テクニック」に関する以下のようなtweetをしました。
そして、The Ultimate Guide to the Pomodoro Technique(ポモドーロ・テクニックの究極ガイド)として、POMODORO PRINCIPLES(ポモドーロの基本原則)の4原則を紹介しました。
ここでは、Chris Winfieldの“How to Work 40 Hours in 16.7 (The Simple Technique That Gave Me My Life Back)”というポモ・テク実践レポートの以下の内容を紹介します。
1.ポモドーロ・テクニック以前のChris Winfield
2.ポモドーロ・テクニックとは何か?
3.ポモドーロ・テクニックの4原則
4.ポモドーロプロセス:焦点の25分
5.はじめに必要なツール
6.ポモドーロの私の最初の試み:「“Ugh.”うーん」
7.私のバランスを見つける:「8」の魔法
8.私が7日間の平日を愛することをどのように学んだか(本当に!)
9.週にわずか16.7時間ですべて?!
10.モチベーションの心理学:エネルギーの習得
11.さらに進みたいですか?
前回は「その1」として上記1~3について書きました。
今回は「その2」として4~7までについてまとめます。
4.ポモドーロプロセス:焦点の25分
たぶん今あなたは以下のように考えているでしょう:
「これはすべて素晴らしく聴こえるが、私は実際に何をしているのだろうか?」
実はとても簡単です…以下のような内容のことをしています。
1) Choose a task (just ONE task at a time);
2) Set a timer for 25 minutes;
3) Work on your task until the timer rings, then put a checkmark on a tracker;
4) Take a five minutes break (you just completed your first Pomodoro!); then
5) Repeat steps 1-4 three more times, followed by a 15 minute break.
1)タスクを選択します(一度に1つのタスクのみ)。
2)タイマーを25分に設定します。
3)タイマーが鳴るまでタスクに取り組み、トラッカーにチェックマークを付けます。
4)5分の休憩を取ります(最初のポモドーロが完成しました!); その後
5)ステップ1〜4をさらに3回繰り返し、その後15分間の休憩をとります。
今あなたはおそらく「25分の仕事? それはどうもないの! これは簡単!」
そんなに早くはできないでしょ…
これは、1タスクである25分間に着実に焦点を当てた作業で、マルチタスクなしです。 メールなし、電話なし、 Facebookはもちろんチェックしません。 何もないんです!
気晴らしは許可されていません。
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最初は、なかなか禁欲的なルールに聞こえると思いますが、これが導入後すぐから、「あ~、これはいいね☆彡」って思うようになります。もちろん、これまでの仕事のやり方や時間管理のルールに縛られ過ぎていた人にとっては、ものすごく嫌な感覚を持つことも事実ですが、やることを止めなければきっと習慣化しますよ☆彡
5.はじめに必要なツール
私(ここでは私たちと読み替えてみる)にとって、これにはある程度の慣れと、いくつかのツールとハックが必要でした。
これらが私が使っていたものです:
1)キッチンタイマー(またはアプリ);
2)機内モード(携帯電話で最も重要な機能);
3)静かな作業場所、またはヘッドフォンまたは耳栓の適切なペア。
4)ペンと紙(ポモドーロチェックマークの場合);
5)その日のタスクを計画するために毎朝5分。 そして
6)毎週の終了時に30分間。前の週を確認し、次の週を計画します。
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この中で僕が大切にしているのは、2)の機内モードです。とにかく、スマホはデスク周囲から遠くへ、本当であれば視界から消し去ることを推奨します。これは脳科学の論文からも自明なので、後日どこかで紹介したいと思っています。
6.ポモドーロの私の最初の試み:「“Ugh.”うーん」
私は人生のほとんどで、実験を通して学び、多くの痛みと欲求不満を経験し、最終的には成長することができました。
最初は、(簡単に)問題なく毎日16ポモドーロできると思っていたし、仕事に慣れれば、7時間もかからないで達成するように思えた。
初日は12ポモドーロを完成した。やり遂げた気持ちとは裏腹に、目標を下回ったため失敗のように感じ、私は疲れ果て…悲惨な気持ちになった。
(最初の)うーん…
(そのため)翌日、私は目標数を減らしてみた。すると、それが機能し、私はたくさんのことを成し遂げ、驚くほど生産的だと感じることができた。何か良いことに夢中になっていることを認識できた。一方、私はあまりにも少なすぎたり多すぎたりして、このテクニックがだめなもののように感じていた…そして、遂にこれが世界で最も愚かなシステムであると確信した。
2つめのうーん。
ある日、私はシステムを完全に無視して、マルチタスクに戻った。私は集中力がなく、非生産的で、欲求不満に陥った。私は歯を食いしばって、もう数日間私の古い方法で物事を続けてみた。(そこで)私が見つけたのは、私が物事を成し遂げたという事実だったが、私の生産性は、ポモドーロ・テクニックですべてをクリックしたときとの比較はできなかった。
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やはり、ポモドーロ・マスターもこのテクニック導入初期には、さまざまな挫折を味わっていることがわかりました。人間ですからね!
しかし、やはり実際にやると決めたからには毎日が「実験」の連続で、たくさん思考し、アイデアを出し(目標数を減らすとか)、頑張り続けることろが魅力ですね!
7.私のバランスを見つける:「8」の魔法
結局私の正気は戻った(何が大切か気づいた)。 私はより少ない数のポモドーロで実験を開始し、1日あたり5ポモドーロから始め、次第に最大8つまでで作業を進めた。(このときの)私の目標は、平日に8ポモドーロ、週に合計40ポモドーロの達成だった。
これは(ある程度)うまくいったが、以下のようなことは人生では起こる。 ある日は参加する会議が多かったり、娘の学校でのリサイタルを見逃したくなかったので、8ポモドーロを達成することができなかった。
40ポモドーロが私の1週間のマジックナンバーであることは明らかだったが、私は自分の1週間の仕事への取り組み方に厳格さを欠く(不真面目になる)必要があった。
数字の扱いは簡単だった(以下の通り):
1週間の仕事には、40ポモドーロを使用で、これは1,000時間です。
350時間の休憩も含みます。
この平均は、毎週16.7時間になります。それでおしまいです。
しかし、あまりにも多くのことをやったり、肉体的または精神的に気分が落ち込んだりすると、8ポモドーロには収まらないときもある。 私は(仕事終了が)遅れてしまうあまり、翌日に14ポモドーロを詰め込もうとした。疲れ果ててしまい、仕事の質にあまり満足できなくなった。
ここで私は気分(やる気)に注意を払い、一週間前に戻って、 私にとって何が正しいことなのかに再び焦点を当てることにした。そして考え直す必要があることに気づいた。ポモドーロ・テクニックは素晴らしかったが、それが本当に私が(心から信じて)働くためには何かが足りなかった。
そのため、単純に仕事するということだけでなく、やりがいのある仕事に移行していくことにした。さらに、ほとんどの人が勤務時間としている時間に、私は娘のリサイタルに参加するなど、仕事以外のことをする自由を自分に与えた。 これにより、仕事をするかしないかを簡単に決定することができた。
私のパズルの最後のピースは、午後5時までに終了する週5日の仕事から、都合の良いときに仕事ができる週7日の仕事に移行することだった。 これにより、毎週168時間(1日24時間✖7日)の中から、40から45時間のポモドーロを利用するだけでよくなった。 私は毎週正味16.7時間しか必要としないので、私の時間の10%しか働かなくてもよいことを意味します。 これはなんという違いなのか!
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いやいや、これは本当に「魔法の時間」ですね!168時間のうちの16.7時間で仕事が完結できるなんて、まさに「夢 dream」のような話です。
今日は以下の4~6までを翻訳し、思考してみました。
4.ポモドーロプロセス:焦点の25分
5.はじめに必要なツール
6.ポモドーロの私の最初の試み:「“Ugh.”うーん」
7.私のバランスを見つける:「8」の魔法
原文には(僕にとっては)難解な言い回しがあり、翻訳には苦労していますが、ポモドーロ・マスターであるChrisの取り組みと思考構造を知る手掛かりとなったので有意義な時間となりました。
残すは8~11の以下の4つとなります。こちらは、また明日アップしますね!
8.私が平日の7日間を愛することをどのように学んだか(本当に!)
9.週にわずか16.7時間ですべて?!
10.モチベーションの心理学:エネルギーの習得
11.さらに進化たいですか?
何かワクワクしてきませんか?しかし、あくまで個人の翻訳ですので間違った内容表現があるかと思うので、みなさんには一度原文を読んでみられることをオススメします。
個人的には、なかなかChrisのような自由な仕事環境にはありませんが、先日ご相談をしてくださった方の勤務する職場よりも少しだけ自由度が高いので、もっとChrisに接近できるように思考し、実践できればと思っています。
しかし、毎週16.7時間で仕事が済んでしまうってどんな感覚なんだろう…
不思議…想像できないな…これだけ短時間だと、今の僕でも何か悪いことでもしてるように感じるから、極めてブラックに近いような企業や職場で働くあなたには、その数字が仕事時間を表していることは俄かに信じがたいことでしょう。しかし、このような現実があるのは事実ですよね!
可能なことであるならば、僕も今すぐにでも同じような毎日を過ごしたいと願っている。
今日も最後までお読みいただき、どうも有り難うございました。
この記事が労働時間、労務管理、時間管理、等で悩んでいる人にとって有益な情報となれば嬉しいです。何かあれば質問等、コメントをお願いします。
それでは、また!Ciao☆彡
【あなたに読んで欲しい書籍】
・フランチェスコ・シリロ 著、斉藤裕一 訳:どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門(CCCメディアハウス)2019
【できれば原文にも目を通してみてください】
・Francesco Chilliro:Pomodoro Technique, 2006 ※PDFがDLできます!