【管理】ポモドーロ・テクニックの5段階!(前編)

以下のような内容をtweetしました↓

ここ数日盛り上がってきた「ポモドーロ・テクニック」ですが、トマト型のキッチンタイマーを使うこと(もちろん、使わなくてもよい…笑)の他に、もうひとつ大切なことがあります!それが、タイトルの通り「テクニックの5段階」です。
今回は、このことについて僕なりの視点も加えつつ話しをしていきますね!

ポモドーロ・テクニックの5段階

ポモドーロテクニックの基礎となるプロセスは5つの段階で構成されています。

①計画(Planning)
②追跡(Tracking)
③記録(Recording)
④処理(Processing)
⑤言語化(Visualizing)

これら5つの段階の構成要素は、それぞれ「何を(What)」「いつ(When)」「なぜ(Why)」の項目で定義されています。

①計画(Planning)

最初の「計画」は、1日の初めに行います。これはその日にすることと決定することで、これから1日のナビゲーションとなります。
例えば、今日1日で「Xポモドーロ」を実施することになる。午前は「Yポモドーロ」、午後は「Zポモドーロ」で、A時には完了する、ということが明確になり、目標に向けて取り組みがしやすくなります。

②追跡(Tracking)

追跡」では、①で計画した内容を1日を通して追いかけていくことになります。これは、タスクにおける時間対効果としてのデータを集め、必要な指標となります。

③記録(Recording)

記録」は1日の終わりに実施します。1日の観察でわかったことをまとめます。詳細にまとめることで、今後のタスク管理や時間管理に活かす情報となります。

④処理(過程;Processing)

処理」も1日の終わりに実施します。ここでは、③で収集した生データを情報に変換するプロセスになります。

⑤視覚化(Visualizing)

視覚化」も1日の終わりに実施します。管理向上につながるタスクに関する理解を促進し、改善への道筋(過程)を明確化させるフォーマットで情報を示すことになります。

どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門』(フランチェスコ・シリロ 著、斉藤裕一 訳、CCCメディアハウス)によると、「すべきこと」「時間」「理由」を視覚化することが大切だということです。(28ページより)

まずは、「To Do Today Sheet(TDTS;今日やることシート)」にタスクを記入することから開始します。下図のように、現在手持ちの「やらなければならない」タスクから、「To Do Today(TDT;今日やるべきタスク)」を抜き出し、それらに優先順位をつけ上から順に記入していきます。

そしてタイマーを25分にセットし、「TDTS」内の最初の作業をスタートします。基本的には中断は不可とし、25分間は作業に集中する必要があります。しかし、やはり自由な時間でない限り、仕事中の不測の急用は避けることができないため、僕は柔軟に対応しています。この点をあまりにも重視し過ぎたり、厳密さを求めすぎたりする人たちは、このテクニックを早期離脱していくことになっているように思います。

また、ポモドーロを半分や4分の1に切り分けることも基本的には不可です。時間の「25分+5分」が1ポモドーロだということです。是非、これは守って欲しいところです。
しかし、最初のうちはあまりにも25分という時間に気を取られ過ぎて、タイマーが非常に気になります。そうすると、効率が下がります。このテクニックの良い点を感覚することができないので要注意です。

25分経過しタイマーが鳴ったら、サクッと躊躇せずに終了します。それまでしていた作業項目の横の欄に「✖」印をつけ(下図参照、便宜的に赤✖にしています)、3~5分間の休憩を取ります。この休憩も絶対です。
タスクの終了度合いが気になると「もう少し」「あとちょっと」と思い、継続しがちですが、この点もメリハリつけてやるとことがこのテクニックの特徴なので要注意です。

ここから5分間の休憩に入るわけですが、職場には同僚がいたり、仕事関係の電話が入ったりして、休憩にならない場合があります。しかし、可能な限り頭を使うことをするのは避けるべきです。なぜなら、この短い時間は意識を集中させて次のポモドーロを始めるための頭と心の準備をする時間だから

休憩時間が終わったら、タイマーを25分にセットして次のタスクに入ります。休憩後は、先ほど25分の終了後に記入した「✖」の横に、5分間休憩終了の新しい「✖」を記入し(ここでは✖が2つになりました)、リスタートします。

この「1ポモドーロ」25分+5分の30分は短い時間ですが、最初のうちはなかなか難しく感じてしまうものです。みんな、そのように感じていると思うので、やり始めて間もないあなたも心配せずに継続してくださいね。
5分間の休憩は、それまでの25分間にやったこと、学んだことなどを脳内に記憶させ、次のポモドーロの成果を最大限に高めるためのリフレッシュの時間ということなので、是非この単純ですがこのテクニックで最重要なサイクルを守るようにしてください。

そして、最終的には「4ポモドーロ」ごとに作業を完全に中断し、15~30分間の休憩を取ることになります。先の5分間の短い休憩時間が大切と書きましたが、この15~30分の長い休憩時間はもっと大切になります。タスクによって脳内に完成した成果を整理し、次の仕事や学習したことを脳内に取り込めなくなることを避けるためです。

これで最初のタスクのセットが終了となります。しかし、実際には「やるべき内容」は未完成です。15~30分の長い休憩の後、続きの「1ポモドーロ」をリスタートします。
作業が完了するまでポモドーロを繰り返し、それが終わったら「TDTS」の項目を横線で消していきます(下図;ここでは「6ポモドーロ」でタスクが完了しました。横線は便宜的に赤文字にしています)。この横線で消す作業が僕は気に入っています。なぜなら、予定していたタスクの完了を視覚的にも確認できるので、次のタスクに移りやすいというメリットに感じているからです。僕にとっては、これをやるために「TDTS」を作成していると言っても過言ではありません。あなたもこの作業をやってみてください。気持ちいいですよ(笑)

ひとつのタスクが完了したら、TDTSのなかの次のタスクへ移ります。ここでも、やはり1ポモドーロごとに5分の短い休憩をはさみ、4ポモドーロの後には15~30分の長めの休憩をきちんと取りましょう。この繰り返しながら、TDTSに予定した「今日のやるべきタスク」が無事完了を迎えます(下図)。

これでタスクに関しては完了となりますが、「ポモドーロ・テクニック」の構成では次の段階の「記録」が待っています。前述の5つの段階の表に示した通り、1日の終わりにタスクの観察でわかったことをまとめることになります。

少し長くなったので、今回の説明はここまでにします。次回は「記録」から説明し、最後の「視覚化」までを完了しますね。乞うご期待☆彡

今日も最後まで読んでいただき、どうも有り難うございました。
あなたにとって有益な情報となればとても嬉しいです。
Ciao☆彡

【あなたに読んで欲しい書籍】
・フランチェスコ・シリロ 著、斉藤裕一 訳:どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門(CCCメディアハウス)2019

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投稿者: コージーニ先生

リハビリテーションセラピストです。現在までに約15万人の患者、その家族及び学生と保護者とかかわりを持ってきました。その経験から患者とその家族&子どもたちと学生たちとの人生に寄り添って感じたこと、学んだことの中から「過去の僕」に知っておいてほしいコト&「未来のみんな」に伝えたいことを呟きます。 著作や詳しい活動履歴はこちら→ https://kojini'sblog.com/about

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