【認知】認知神経リハビリテーションとは?(その2)

先日、(一社)認知神経リハビリテーション学会の第1回NCR-Online 「認知の時間」に参加し、以下のようなtweetをしました。

そして、昨日6月11日に「その1」として「認知」について解説しました。

今朝は、「その2」と題して、認知神経リハビリテーションの「神経」について、
園田先生の話しをまとめてみたいと思います。

第1回のタイトルは「リハビリテーション場面のゲシュタルト」
話題①「“認知”と“神経”とリハビリテーション」で園田先生が登壇!
話題②「ある訓練について考える」は会長宮本先生が登壇しました。

今回は話題①のをまとめ「その2」、「神経」になります!

“神経は何かと言うと、この神経は、例えばある運動をしている、あることばを発している、ある意識を持っている”

“このような脳の創発物が起こる源の現象と言うのは、神経がどのように振舞うか、例えば神経伝達物質がどのように放出されて、どのように、どこが興奮し、どこが抑制されるのか。あるいは、それを繰り返すことによって、シナプスの接続の仕方が変わる。これは脳の可塑性といいます”

”この脳の可塑性、あるいは神経伝達物質の振舞いの変化、このような過程に、脳と言う物質そのものの変化が伴います。これを、すなわち、生物学的機構という表現をします。つまり、ものです。つまり、認知は一人称でした。神経は三人称(として)もの化できます。計測可能で、もの化できるものです。つまり認知が一人称、神経は三人称であり、そこにリハビリテーション(がくっついています)”

なるほど、神経は「ある運動、あることば、ある意識」を「している、発している、持っている」ということであり、すなわち、これらは「脳の創造物」として私たちの中から生まれ出で、それらを繰り返すことにより変化する。このことを「脳の可塑性」という。これが「生物学的機構」であり、計測可能な「もの」、「もの化」できるものであり、つまり「三人称」であると結論づけた。

納得、納得!

2002年の秋頃、イタリアでは「prima persona(first person;一人称)」と「terza persona person(third person;三人称)」ということばを頻繁に使い始めたのを思い出します!昨日のブログで話した「VIVERE LA CONOSCENZA(認知を生きる)」プロジェクトでイタリア全土の認知運動療法士たちが各地の研究成果を発表していたな!
それから、18年という時が流れ、現在は「行為間比較療法(CTA;Confronto Tra Azioni)」となって新しい潮流となっている。ここにも歴史の流れがあるね!

明日は、園田先生からの認知神経リハビリテーションの最後の説明、「リハビリテーション」とまとめについて書きますね!
今日も最後まで読んでいただき、有り難うございました。

【認知神経リハビリテーションに関する書籍】
<認知運動療法に関するもの>
認知運動療法―運動機能再教育の新しいパラダイム:Carlo Perfetti, 他;協同医書出版社(1998)
子どもの発達と認知運動療法:Paola Puccini, 他;協同医書出版社(2000)
リハビリテーション・ルネサンス―心と脳と身体の回復、認知運動療法の挑戦:宮本省三;春秋社 (2006)

投稿者: コージーニ先生

リハビリテーションセラピストです。現在までに約15万人の患者、その家族及び学生と保護者とかかわりを持ってきました。その経験から患者とその家族&子どもたちと学生たちとの人生に寄り添って感じたこと、学んだことの中から「過去の僕」に知っておいてほしいコト&「未来のみんな」に伝えたいことを呟きます。 著作や詳しい活動履歴はこちら→ https://kojini'sblog.com/about

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