先日、「社会人の勉強時間」について、以下のようなtweetをしました。
みなさんは、社会人は普段どれくらい勉強していると思いますか?
これを見て、またまた質問です!社会人のみなさん、勉強してますか?
例えば、本を読んだり、セミナーに出たり、オンラインサロンだったり…
このような勉強(の機会を作って、自主的に)やっていますか?
今日の情報ソースは以下の2つです。関係する内容のなので接続してお話ししたいと思います。
✅平成28年度「社会生活基本調査」(総務省統計局)
✅平成24年度「社会人の1週間学習時間調査」(リクルートマネジメントソリューションズ)
1)平成28年度「社会生活基本調査」(総務省統計局)からわかること
平成28年度「社会生活基本調査」によると、「学習・自己啓発・訓練(学業以外)」で学校の勉強ではなくて自主的に勉強していると言うこと。何らかのトレーニング、学習、自己啓発をやってるという調査項目がある。
表に示す通り、対象はさまざまだが、雇用されている人(=有業者、普通に仕事をしている人ということ)、概ねみなさん自信と言うことになり、それらの勉強時間を調べてみたら「6分」だったということです。
これを見た瞬間は「これって、本当なの?」「信じられない」という思いでしたが、この数字は勉強をやっている人とやっていない人の平均値なので、やっていない人=0分の人が多ければ、それだけ平均値は下がると言うことなので、次に思ったのは「やってない人がきっと多いんじゃないかな…」ってことでした。なぜかと言うと、「勉強を6分しかしない人っていないでしょ!」という事ですが、皆さんもそう考えられますよね。
ちなみに、僕は平均2時間程度かな、毎日やってます…やらないときはありません。ですから、1週間に14時間以上、1ヵ月で60時間(30日計算)、1年で720時間程度勉強に時間を費やしている、楽しく過ごしてるってことになります。年間の総時間数が8,640時間なので、僕の勉強時間の総時間に占める割合は0.83%であり、1%に満たない時間しかやってないという計算になりました(そんなもんなんだ…笑)。
2)平成24年度「社会人の1週間学習時間調査」(リクルートマネジメントソリューションズ)からわかること
この調査は、従業員500名以上の企業に所属する最終学歴大卒以上のホワイトカラー総合職に従事する会社員1,200名(内訳:入社1年目新人400名、入社4年目400名、入社7年目400名、男女それぞれ200名ずつ)が対象であり、調査方法はインターネットを使っています。
主な調査結果は以下の通り↓
・新人の54.0%、若手の58.0%、中堅の67.3%が、自主的な学習に取り組んでいない
・自主的な学習に費やしている1週間の平均時間は新人4.96時間で最も長く、中堅3.9 時間、若手3.32時間と続く
・自主的に学習している理由は「現在の仕事でのパフォーマンス向上」が最も多い
・学習していない理由は、年代ごとに異なる
新人「時間がとれない」、若手・中堅「趣味や私生活に時間を使っている」
これも衝撃的ですね…全体で括ると59.8%が勉強していないということになりますね。社会人の2人に1人は勉強していないということです。あなたは大丈夫でしょうか?
図:現在、あなたが自主的に行っている学びのテーマはどれか。
図:1週間のうち、あなたが自主的な学びに費やしている時間(合計)はどれくらいか。
ここで思うことは、社会人は何に時間を費やしているんだろうということです。
前述の「社会生活基本調査」の「学習・等」以外の項目には以下のような項目があります。
・ボランティア活動(行動者数は 2943 万8千人で、行動者率は 26.0%)
・スポーツ(行動者数は 7797 万7千人、行動者率は 68.8%)
・趣味、娯楽(行動者数は 9855 万9千人、行動者率は 87.0%)
・旅行、行楽(行動者数は 8329 万2千人、行動者率は 73.5%)
資料を眺めると、これらの項目に時間を費やしている人が多数いることがわかりました。特に、スポーツ、趣味・娯楽、旅行・行楽に関しては高い行動者率であることがわかります。
ちなみに、学習・自己啓発・訓練(学業以外)の行動者数は 4183 万2千人、行動者率は 36.9%です。この数字は10歳以上となっており、社会人に限定するともっと減少することになります。先の3項目からすれば、2分の1程度となっており、学習等に費やす時間の割合はとても低くなっています。
3)まとめ
tweetにも書きましたが、大人、社会人になってからは、勉強する機会を作れなくなっているとのことなので、改めて「よいしょ!」って気持ちを入れて取り組まないとなかなか勉強時間を創出することが困難な状況かなと考えました。学生時代は「勉強が仕事のようなものだったから仕方なくやっていたけれど…」まさか、「社会人になったから勉強から開放された!」なんて考えている大人はいませんよね(苦笑)。しかし、ますます本は読まない、新しいことを知る機会もなくしている状況ですね。残念ながら、日本社会がそのような風潮になってしまっているかと思います。
最近の学習事情から、オンデマンド、オンライン等、インターネットを利用した学習機会の提供が“爆増”しており、この点からも中堅以降の社会人の学習機会が減少傾向にあることが考えられます。しかし、ラジオや書籍等のメディアも“絶滅”したわけではないので、言い方は悪いですが、中堅以降になると本当に学習するという意識がなくなることも考えられます。「俺の仕事は君らを管理することだ!」などとふんぞり返って、先の思考に陥っている悪いイメージを持ってしまいますが、このような管理者ほど、「働き方改革」やwith coronaに向けた「リモートワーク」「新しい生活様式」への対応のためにも、もっともっと意識して勉強に励まなくてはいけないと感じます。
世界は超速で変化しつづけています。守りに入った現状維持は、実質マイナスになると考えるべきです。会社ではよく「古い体質からの脱却」と言っていますが、自社だけが変わる時代ではありません。社会の変革にフィットした会社づくり、時代の先端を突き進む勇気と情熱を持った会社づくりが求められます。
僕が勤務する養成校も類に漏れず変革するときであることは間違いありませんが…
最後になりますが、ちょっと質問です。以下のことばを説明できますか?
基礎編・ブロックチェーン
・シンギュラリティ
・5G
・一帯一
企業編・アリババ
・GAFA
ⅠT編 ・デジタルファブリケーション
・AR・VR・MR
・MaaS
・セサミクレジット
未来で楽しく働くためには、時事用語の理解は欠かすことのできないmust studyですよ!
最後まで読んでいただき、どうも有り難うございます。
あなたにとって有益な情報になれば嬉しいです。
それでは、また。
Ciao☆彡