【思考法】僕の授業はすべて『マインドマップ』②

昨日は、マインドマップの描き方の「6つの法則」のうち、法則1:用紙」
「法則2:線の話しをしました。論理的な法則があるのが、少し理解できたかなと思います。
今日は、その続きの法則3から6の話しをしますね!

2-1-1. 法則1:用紙
2-1-2. 法則2:線
2-1-3. 法則3:言葉
2-1-4. 法則4:イメージ
2-1-5. 法則5:カラー
2-1-6. 法則6:構造



2-1-3. 法則3:言葉

マインドマップは、ブランチの上側に言葉やイメージを載せていきます。ほぼ「one word」という点が一番の特徴だと思います。

言葉で書いていくことができるため、文章作成の手間がかからずスピードが出せます。また、ブランチのつながりで意味が分かるので、文章で書かずとも思い出すことができます。
この点が、僕が授業にも、さまざまな思考にもマインドマップを使っている一番大きな要因です!15分ほどのシュートレクチャーはもちろん、2時間、120分のセミナーでも、だいたいマインドマップ1枚で済ませてしまいますよ☆彡

順番は、もちろん最初に「線」を引いてから、その上に「言葉」を載せていきます。そして、特に大切だと僕が考えていることが「バランス」です。間延びしたり、ギューッと詰まっていたりすると、ある意味「あなたの思考がそこに表現されている」様子で、何か不自然な、ちょっと迷っているような感覚を持ちます。だからこそ、線の上にバランスよく言葉を配置するようにしましょう。

と言うことで、線はことばのためのアンダーラインということになります!

線と言葉が離れていると、曲線がアンダーラインに見えないし、言葉と線に一体感が見えません。また、線の端っこに言葉が書かれていると、これはバランスが悪いですよね。線に異な芽バランスよく書かれていると、気持ちもスッキリして、その後もいい感じで作業がを進めることができますよ!

2-1-3-1. 脳内に浮かんでくる「10%の言葉」を書こう!

マインドマップを描くときには、すべての言葉を書こうとせず、ポイントとなるようなキーワードを、思い浮かんでくること全体の内の10%程度に留めて書きましょう。これが記憶を引き出すためのポイントになります。だから、120分の僕のセミナーでも滞ることなく、淀みなく、スムースに話しを展開することができます!

マインドマップを描くスピードを上げるということも、大切なことです。 スピードをもって描けば、あなたの脳を上手に使いこなすことができますよね。そして、省略できるところは、省略します。あなた自身が、後で見て分かればいいのです。

後で見て理解できればいいのですが、あまりに言葉が短すぎてわからなくなることがあります…こんなときには、マップの端にでも文書で残しておきたい言葉は書いておくことにしましょう。

2-1-3-2. BOIは大きく、ブランチの外に行くほど小さく書きます!

第1ブランチの上の言葉のことを、「BOI (Basic Ordering Idea)」と呼びます。

BOIは、まとまりを表しているので、大きめに書きます。そうすることで、大事な目安となるブランチが目立ち、分りやすいマインドマップになります。

2-1-3-3. 1ブランチには1ワード

マインドマップのブランチの上側には、前述した通り、長い文章は書きません。長い文章で、どうしても忘れたくない有名な言葉は、端っこの方に書いておくことは問題ありません。特に、本を読んでまとめる時などは、キー・センテンスがいくつもあると、それらは記憶に残しておきたくなるものです!

例えば、「明日の2時限目の授業の準備」は、次のように分解します。
「明日」「2時限目」「授業」「準備」と言葉を分けます。そして、それらを一連のつながったブランチの上に書きます。

この分解する意味はなんでしょう?このように言葉を分解することで、後から付け足すことも可能になるからです。このことで、あなたは思考がせばまらず、さまざまな視点を取り入れて考えることができるようになります。自ずと、マップを描くスピードも上がり、あなたの思考の自由度は大きくなるはずです。

何でもそうだと思いますが、最初は、言葉を切って書くことは難しいと感覚するかもしれません。しかし、それは慣れないからです。少しの時間「意識」して練習するだけで、この違和感が無くなります!

2-1-4. 法則4:イメージ

マインドマップのセミナーに行くと、必ず「イメージ」を豊かに使って描きましょうって教えられます。その代表的なものが「セントラル・イメージ」です。

セントラル・イメージとは、その名の通り、用紙のど真ん中に描くイメージのことです。
加えて、マップのいたるところにイメージを使うことをオススメしています!

それはなぜか?あなたの脳を上手ン使う近道だからです☆彡

2-1-4-1. セントラルイメージはカラフルに楽しく描こう!

せっかく一番最初に用紙のど真ん中に描くイメージなので、大きく目立つ方がいいですが、A4サイズの用紙で、概ねこぶし大以上になるように描きましょう!

それはなぜか?小さいと周辺へのブランチが延ばしにくくあるからです☆彡

セントラルイメージはたくさんのカラーリングで、楽しいイメージが演出できればいいですね!

それは、なぜか?色が脳に刺激をたくさん与えるからです!使う筆記具は、カラーペンや色鉛筆などを使用します。カラフルさは脳内のイメージの豊かな表現力につながります!

2-1-4-2. マップ全体にたくさんの「イメージ」を使いましょう!

セミナーや勉強会でマップを描くときには、用紙全体に「イメージ」を描き入れるようにしてみましょう。

あなたの脳は、言葉よりもイメージに素早く反応します。1つのイメージは、10の言葉以上にたくさんの情報を持っていると言われています。しかも、これらの情報は一目見ただけでパッと分かり、記憶にも残ります。

と言うことで、視覚的な表現力を磨き、マップのさまざまな部分にイメージを入れるようにしましょう。プレゼンテーションの際の手元資料や、講義録などに、イメージ豊かなマインドマップを活用したいものですね☆彡

カラフルでイメージ豊かなマインドマップは、今までのノートをはるかに上回るスピードであなたの脳に働きかけるので、仕事のスピードもとても上がりますよ☆彡

2-1-4-3. 一枚の絵のように!これが一番大事かも!

マインドマップは、そのものが絵のように見えるノートです。
これはとても大切なことで、絵のように見えるからこそ、記憶に残るのです。
例えば、レオナルド・ダ・ヴィンチの手による『モナリザ』は、一度見たら対象を忘れることはありませんよね!

p試験勉強のために学んだことを、マインドマップでカラフルにイメージを使いながらまとめてみましょう。きっと、そのノートはあなたの記憶に残り、あなたは絵の各所を思い出すようにして、勉強した内容を思い出せることでしょう。

2-1-5. 法則5:カラー

法則4でも書きましたが、是非カラフルなノートに仕上げて欲しいと思います。

それはなぜか?色があなたの脳に刺激を与えてくれるからです!

子どもは例えぐちゃぐちゃに見える絵を描いたとしても、その色使いはどの子どもも天才的だとは思いませんか。とてもカラフルで、そんな世界に魅了されます。そして、子どもたちは同じ形で、カラフルなものとモノトーンのものの2つがあったら、間違いなくカラフルな方に興味を示し、手を伸ばすと言われています

実は脳は、もともとカラフルなものを好む性質を持っているとされています。古からさまざまな刺激を色からもらっているのです。例えば、太古の洞窟の壁画には鮮やかなレッドが使われていたりしますよね!

2-1-5-1. 逆にモノトーンはモノトナス!

「モノトーン(monotone)」は「単色」という意味ですよね。
タイトルの「モノトナス(monotonous)」は「単調な」という意味ですが、「つまらない」とか「変哲もない」という意味にもなります。

これらは語源が同じです。セミナーでは、「モノトーン」は脳にとって単調でつまらない、だから色を使い、カラフルなイメージを描きましょうと教えられたのを思い出します。

しかし、実生活では僕はモノトーンが大好きですよ!

確かに、ノートやホワイトボードではカラフルなペン使いで描いていくと、ビビッド(vivid)で記憶に残るけど、生活空間においては白と黒のコントラストは好きなんですよね!もちろん、グレーも大好きな色のひとつです。

2-1-5-2. ブランチごとに色分けする(カラーリング)

色って大切だと感じる時がありますよね!どんな時かと言えば、何かを分類したり、表現したり、大事な部分を目立たたいときに色は大いに役立ちます。

例えば、マインドマップでは、ブランチのグループごとに、特に大きな最初のブランチごとに…色をわけて描いていきます。

それはなぜか?色分けすることで、同じつながりがあることが一瞬にして分かります。色の違いで、内容の違いを直感的に把握することができます。これは原則みたいなものなので、逸脱してその同じブランチの中に違う色使いをすることは絶対ダメなわけではありませんからご安心を!違う色のものが入ることで、その部分を圧倒的に目立たせることができます。1枚のマップの、特にブランチの中でも目立たせたいところや強調したいところがあれば、積極的に違う色を使って、前述した子どもたちのように目立たせれば良いですね。もちろん、子どもたちは目立たせたいとは考えていません。実際に、そのように見えているのですが…残念ながら大人はそのことを忘れてしまっているのです。

2-1-5-3. あなたの色を使いましょう!
僕はモノトーンが大好きで、生活には白や黒が多いですね。あなたは、買う服の色やアクセサリーの色が無意識のうちに同系色になっていたりしませんか?

これは、ある意味「自分らしさ」の表現だといわれています。

もちろん、流行の色などがあるかと思いますが、自然と落ち着く色を選んでいることが多いですよね!

あなたが服やアクセサリーを選ぶのと同じように、是非マインドマップには、大好きな色やあなたらしい色を選んであなたのマップを描いてください。

2-1-6. 法則6:構造

マインドマップは、脳が自然に行っている連想をそのまま表現していますが、僕は論理的であり構造的だとも考えています。

例えば、前述したBOIは、まとまりを表します。まず、BOIを考えて、そこをスタート地点に描き始めるということは、構造的だということに他なりません。

しかし、ロジックツリーのように、次元と分類をきれいに整理したマップだと、あまりにも整理され過ぎたものになってしまい、構造的で、論理的ではありますが、嬉しいとか、楽しいとかの情緒的な(情動的な)歓喜を湧きあがらせるものには成り得ません。

あなたが会社で提出するレポートに挿絵する図であれば、それでも構いませんが、あなたが思考を拡げるためのツールとしてこのマインドマップを使うのであれば、是非手描きでやってみてくださいね!

逆に、あなたが会社に提出するレポートの図をイメージするときこそマインドマップの出番ですよ!手描きであなたの自由な思考を拡張することをオススメします。

2-1-6-1. 線と言葉に加えるもの

マインドマップはブランチごとのグループだと言ってきました。描き終わる前に、是非全体を俯瞰することをオススメしています。

それはなぜか?はっきりした「ゲシュタルト」ではありませんが、全体から局所、局所から全体、という思考の流れを把握することができます。そのとき、あなたは青いグループと赤いグループの結びつきを発見するかも知れません。

そのときには、是非「矢印」でその両者を結んでください。ある意味、関係性ができ、そのことで大切なポイントが新たに理解できるようになります。これが「再構造化」です。

また、グループの中でも色を変えることの重要性も前述しました。ここでは、他のやり方を提示します。それは、言葉を括る(囲む)と言うことです。マインドマップでは「クラウド(雲の印)」と呼んでいます。重要な言葉はクラウドで囲み強調しましょう!

2-1-6-2. +アルファ

「矢印」で関連性を表現したり、「クラウド」で重要な言葉を強調したりする他に、「マーク」や「ナンバー(数字)」を取り入れるとより整理されますよ!

例えば、スケジュールを描いたものであれば、大切な仕事やプロジェクト、あるいは面接などに、僕は自分なりの「王冠マーク」を配置します。また、ブランチごとに「時間(ナンバー)」を入れるとより具体的でわかりやすくなります。

まとめ

昨日から「マインドマップ」の描き方の法則について書きました。これらは、あなたの思考をサポートする大切なツールです。自由な発想を展開し、あなたの「プロジェクト」を成功に結びつけることにつながるでしょう。あるいは、書きたいと考えている「本」であれば、あっと言う間に「目次」ができあがり、作家のスタートラインにつくことになります。

僕は教員なので、担当授業のイメージはすべてマインドマップでやっています。日々の授業では、ホワイトボードに僕の脳内思考が拡張していきます。もちろん、カラーペン…赤、青、橙、緑、もちろん黒も…を使って、学生たちの記憶に残るようなマップにしています。ここで大切なことは、マップを見るだけで10分でも、30分でも、1時間でも、話しができるということです。ここに、圧倒的なつながりができていることを感覚しています。

是非、あなたも日々の小さなプロジェクトの思考から初めてみてください。


今日も最後まで読んでいただき、どうも有り難うございました。
これらがあなたにとって有益な情報であれば、ますます嬉しいです。
それでは、また!Ciao!


今日は、ある意味次のステージへの「実験的BLOG」になりました。写真や図をまったく載せないBLOGにしてみました。あなたの脳内でイメージが膨らむように、ラジオ的に声が聞こえてくるように書いたつもりです。

聞き流しても「イメージできて学べる」、そんなコンテンツを配信して行こうと思います。これからも、時々「実験」します。

【参考・引用】
・Tony Buzan, Barry Buzan (1 March 1996) (英語). The Mind Map Book: How to Use Radiant Thinking to Maximize Your Brain’s Untapped Potential (reprint ed.). New York City
・和訳書1:トニー・ブザン、バリー・ブザン『人生に奇跡を起こすノート術─マインド・マップ放射思考』田中孝顕訳、きこ書房、2000年4月20日(原著1996年3月1日)
・和訳書2:トニー・ブザン、バリー・ブザン『ザ・マインドマップ─脳の無限の可能性を引き出す技術』近田美季子訳、ダイヤモンド社、2013年2月16日(原著1996年3月1日)

【ソフトウェア】
iMindMap : トニー・ブザン監修のもと、ブザンの提唱するマインドマップのルールに忠実に従ったマインドマップが作成できるとしている。唯一の公認ソフトウェアでもある。
・MindManager
XMind – 香港のXMind社が開発しているオープンソースのマインドマップが作成できるソフトウェア。Share機能を利用してウェブ上で公開・共有もできる。

【ウェブアプリケーション】※マインドマップが作成できるウェブアプリケーション
MindMeister -世界で1000万ユーザーが利用、日本語も対応

投稿者: コージーニ先生

リハビリテーションセラピストです。現在までに約15万人の患者、その家族及び学生と保護者とかかわりを持ってきました。その経験から患者とその家族&子どもたちと学生たちとの人生に寄り添って感じたこと、学んだことの中から「過去の僕」に知っておいてほしいコト&「未来のみんな」に伝えたいことを呟きます。 著作や詳しい活動履歴はこちら→ https://kojini'sblog.com/about

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